2026年度版|「サッシ廻りは撤去しない」は正解か?プロが明かす業界の常識と長期メンテナンスの矛盾

外壁塗装の見積もりを取ると、どの業者も口を揃えてこう言います。
「サッシ廻りは打ち替え(撤去)ではなく、増し打ち(重ね塗り)が基本です」
千葉県印西市で30年、現場一筋でやってきた私から見ると、この「常識」には大きな落とし穴があると感じています。2026年、外壁メンテナンスの基準が進化する中で、なぜ業界がいまだに撤去を避けるのか、そして「増し打ち」を繰り返す施工の無意味さについて本音で書きます。
1. 業者が撤去を避ける最大の理由:実は「防水シート」はただの言い訳?

[目視できない防水シートの構造図]】
業者がサッシ廻りのコーキングを撤去したがらない際、決まって使うセリフがあります。
「カッターの刃で、奥にある防水シートを傷つけてしまうから増し打ちにしましょう」という言葉です。
しかし、現場で施工してきた私から言わせれば、これは半分以上が手抜きのための「言い訳」に過ぎません。なぜなら、基本的には正しくカッターを入れても、その刃先が奥の防水シートまで届くことはまずないからです。「例外の場合もあります」
それにもかかわらず、「傷つけるのが怖い」と主張して「増し打ち」を勧めるのは、単に手間のかかる撤去作業を避けて、楽に工事を終わらせたいという業者の本音が隠れている場合がほとんどなのです。
2. 「増し打ち」の罠|そもそも「厚み」が付かない施工に意味はあるのか?
ここで皆さんに考えていただきたいのは、10年後、20年後の「家を守る力」の話です。
増し打ちという工法は、古いコーキングの上に新しい材料を薄く被せるだけです。コーキング材が本来の防水性能(伸縮性や耐久性)を発揮するためには、一定以上の「肉厚(厚み)」が絶対に欠かせません。
増し打ちではどれだけ回数を重ねても、防水層としての十分な厚みは作れません。薄皮一枚乗せただけの状態では、建物の微細な動きに追従できず、すぐに剥がれてしまいます。
「雨漏りしてから直す」のではなく「雨漏りさせない」ためのメンテナンスなのに、形だけ整える増し打ちを繰り返すことは、大切なお金を捨てているのと同じです。
3. K.S美装の答え:原則は「撤去」。増し打ちはあくまで最終手段

私は、サッシ廻りこそ「職人の目利き」が最も試される場所だと考えています。
K.S美装の基準は明確です。「可能な限り、すべて撤去して打ち替える」。
もちろん、サッシの形状や外壁の納まり方によっては、どうしてもカッターの刃を入れる隙間がなく、物理的に撤去が不可能な場所も存在します。その場合に限り、例外的な選択肢として「増し打ち」を行います。
また、打ち替えを行う際には、単に中身を入れ替えるだけでなく、コーキングが長持ちするために必須の**「2面接着(ボンドブレーカーの使用)」**を確実に守ります。これも撤去しない「増し打ち」では絶対に不可能な工程です。
【ボンドブレーカーの必要性|コーキングの寿命を左右する「2面接着」の仕組みを詳しく解説】
「防水シートを傷つけずに、古いコーキングだけを剥がす技術」があるかどうか。
最終的に「この施工で、本当に次のメンテナンスまで家を守りきれるか」を本気で考えているか。
K.S美装は、2026年度も安易な増し打ちには逃げません。
よくある質問(Q&A形式)
Q:サッシ廻りのコーキングは、どのような場合に「増し打ち」になるのですか?
A:建物の構造上、カッターの刃が物理的に入らず、無理に撤去しようとするとサッシや防水シートを確実に傷つけてしまう場合に限り、例外として増し打ちを選択します。それ以外は、手間をかけてでも撤去して打ち替えるのがK.S美装のプロとしての基準です。
Q:増し打ちを繰り返すと、コーキングが厚くなりすぎて困ることはありますか?
A:増し打ちは古いものの上に薄く被せるだけなので、何度重ねても「防水材として機能する厚み」は確保できません。逆に、薄い層が何重にもなることで密着が悪くなり、表面からボロボロと剥がれやすくなる原因になります。
Q:業者が「サッシ廻りは増し打ちが業界標準です」と譲らない場合は?
A:その業者は「リスクを取りたくない」のか「技術がない」かのどちらかです。「刃が入らないほど狭いんですか?」「打ち替えられる技術はありませんか?」と聞いてみてください。そこで明確な根拠が返ってこないなら、長期的な保護よりも作業の効率を優先している可能性があります。
【運営会社情報】
● 会社名: 株式会社K.S美装
● 代表者: 佐藤 和裕(職人歴30年、1級塗装技能士)
● 所在地: 千葉県印西市小林北2丁目6番地27
● 対応エリア: 印西市を中心に、佐倉市、成田市、我孫子市、印旛郡など
● 強み:完全 自社施工(社長が現地調査から施工まで一貫対応)、累計1,500棟以上の実績、
防水工事の専門性。



















































































